「福岡・中洲 真夜中の保育園」ドキュメント72時間

 福岡の中州には午前2時まで開園している保育園がある。
 番組では保育園での多種の家族、多様な場面が描き出されている。とある新聞記者夫婦には嫌々期の娘がおり、夫が単身赴任中。妻は一人で育てなくてはいけないという気持ちの元、子供と向き合っている。しかし、夫は金曜日に帰ってきて、夫婦そろって迎えに来てくれる。週末は家族みんなで過ごすのだろう。
 父子家庭は、お父さんが頑張っているのはわかるが、お弁当を作るのが苦手なのかちょっと残念な感じが出てしまった。しかし、自分が同じ立場だったときにお弁当を作ることができるのか非常に不安になる。
 遠足に行くときにお母さんがキャラ弁を一生懸命作ってきたが、お昼の時にはばらばらに崩れ、落ち込む子供。母はその話を保育士さんから聞き次回への決意を述べる。
 特に印象に残っているのは、お母さんとの別れ際に子供がワンワン泣いているのだが、お母さんがいなくなったとたん泣き止む。保育士さんはそんなもんだとの回答をしているところ。自分が少し泣きそうになったのに落ちがあって、その"泣き"を返してほしかった。
自分はどうだったのだろうかと考えてしまう。
恋愛がうまくいかず、一人で生きていく決心をしたことがある。母親の死とその葬儀の中で、家族を持つことの重要さに気づき、その後の幸運もあり、結婚・子育てをすることができた。自分としては精一杯やってきたつもりであるが、ここに出てくる家族のようにできていただだろうか、非常に考えさせされる番組であった。