役に立たない仕事論

/*マクドナルドで昼飯食べていたら目の前に○○レンジャーの人形が立っていた。子供がおいていったのだろうか?*/

 

 あまり人の役に立たない仕事論を一つ

 「超」がつくくらいの就職氷河期に大学を卒業して、ITバブルを謳歌していた電機メーカーのSE子会社になんとか就職することができた。配属されて最初に出会ったのがプログラムだった。今はほとんど見かけなくなったLotus Dominoを使ったシステムを構築することが目標だった。大学生の頃、CとJavaを使うことがあったが、結局構造体もオブジェクト指向も理解できず大学を卒業してしまった。

 Lotus Dominoの上で専用のプログラミング言語を使って開発を始めたが、全然うまくいかなかった。毎日、毎日、日付が変わるくらいまで残業してプログラムとにらめっこ、土日も出勤してプログラム、それでもバグばかりで全然うまく動かなかった。周りの人からため息をつかれ、心に深い傷を負ったこともあった。あまりにうまくいかないので、何ヶ月も帰宅した後に一人、死ぬことばかり考えていた。

 考えて、考えてやっと出てきた答えがひとまず自分が死んだものとすることだった。自分が死んだと仮定して、そのまま仕事をしていくことで他人のことを考えず、自分のやるべきことをそのまま進めていくことにした。これでやっと精神的な苦痛を和らげることができ、心の平静を取り戻すことができた。

 その後もバグが出続け、安定するまでに時間はかかったけど、なんとか会社に出社できなくなることもなく、死ぬことも無く、病気になること無く、仕事を完了することができた。

 重要なことは仕事をしている周りの人たちをいったん外に置くことだと思う。周りの人たちへの迷惑と、出てくるであろう陰口を考えてしまうと、なかなか前に進むことができなくなる。しかし、本当にダメだったら周りの人たちが何か行動を起こしてくれるはずだ。例えば、プロジェクトから外すとか、会社を辞めさせるとか・・・

 そういうことが無い限り自分を殺して前に進んでいく、死中に活を求めていくやり方だった。あまり人には役に立たないけど一人の人間がうまくいったやり方だとおぼえて欲しい。

 しかし、その後二度とプログラムを作成する仕事は来なかった。なんとか調整役のSEとして食っていけているけど、周りの人たちの配慮の結果なんだろうな~