「最後の秘境 東京藝大 天才たちのカオスな日常」二宮敦人(新潮文庫)

 芸術家の生活を覗き見たいと購入。想像通りやっていることはぶっ飛んでいるけれど、自分と同じように将来に悩み、お金に困っている。

 一番ぶっ飛んでいたのは、家の中で雨を降らせることをしていた学生だと思う。想像するだけでもおかしいが、それを実現させるのは「すごい」の一言につきる。

 自分の仕事にも関わるが、調整力というのが重要で、かつ一つ一つの手続きを地道にこなしていくことができる人は尊敬に値する。

 

 読んでいる期間に藝大の学長だった人が日経新聞私の履歴書で一ヶ月連載をしていた。この本と私の履歴書で藝大に関する記載でかぶる部分があった。特に興味深いのが「藝祭」で、一度神輿パレードを見てみたくなった。

 

 著者がどんなふうに藝大の学生と結婚したか気になってしまい、途中文章の中身が入ってこなかったけど、最後にタネ明かしがされていた。