「リブート!」福田和代(双葉文庫)

「リブート!」読了

リンカーシステムをめぐる物語。システムのつながりと人のつながりを描いた物語。最初は主人公である横田を中心に物語が進んでいくが、主人公のライバルとして登場する中瀬川の成長物語にいつのまにか収斂していく。

 

それにしてもびっくりしたのが小説が終わった後だった。解説者としてなんと小飼弾が登場して読者たちを自分の世界に(無理矢理)連れて行ってしまった。

今回の物語はサーバ系が中心に進んでいくが、通常の銀行のシステムではホストが幅をきかせており古びた伝統的な分野なのに、なぜ小飼弾なのかという衝撃でその日は眠れなくなってしまった。

 

小説の内容からは想像もつかない解説者であるが解説は見事だった。

銀行(ホスト)と自分(Web系)を見事にリンクさせて小説を解説する。その見事な文章の展開と言ったら、マジックでも見せられているかのようだった。

 

主人公とそのライバル、合併したそれぞれのシステム、ホストとWeb系、小説と解説のつながりを念頭に置きながら小説を読むとおもしろい。

 

 

穏やかな日

明日からの仕事に向かって英気を養う。

今日の大きな目的は、自己学習を進める、いとこへ出産祝いを贈ること。昨日結構体を動かしたので今日はなるべく体を動かさない。

修行者のごとく、じっと身を固める。明日から再び戦場へ赴く。自ら動いて物事を進めていく、「ダンス・ダンス・ダンス」のようにきちんとステップを踏み、踊り続けなくてはいけない。物事を前に進めていく。

 

昨日食べた肉豆腐がおいしかった。

五反田のどこにでもありそうな居酒屋の土曜日のランチメニューだったが、この肉豆腐には、タマネギと豚肉と豆腐しか入っていないシンプルなおかずであった。

豆腐にはダシの効いたつゆがたっぷり染み込んでいて、とにかくご飯が進む豆腐だった。

 

ロバに耳打ち(中島らも)

最近エッセイを読んでいる。

エッセイは脳みそ空っぽでも読める。さらに本当のところはわからないが、一応の事実が書いてある。会社帰りにはちょうどいいと思っている。
やはり仕事で疲れているのだろうか。新しい職場に来てから11ヶ月ほどたったのだが、まだまだ慣れない。今までの職場が長すぎたのであろうか。それでも同じような人がいて、同じように異動をしている。どうやって慣れていくのか、やはり時間が解決するしかないのか?いつになったら時間が解決してくれるのだろうか?問いかけが止まらなくなる。そんなつきない悩みの時にエッセイが役に立つ。


この人の本を読んでいると、隣に本人が一升瓶を持って話しかけてくるようだ。
一升瓶を左手に、湯飲みを右手に自分で酒を注ぎ飲み干し、また継ぎ足しては飲み干し、自分のペースで酒を飲み、合間にこちらへ話しかけてくるような感覚に陥る。
話の内容もくだらない下ネタから大きな象のノミの話まで何でもかんでも出てくる。その話もどこまで本当かわからない。わからないというのはこの人が酒を飲みながらエッセイを書いているからである。

本当に酒を飲みながら文章を書けるのであろうか?今度隣に来たときに聞いてみたい。

雨上がりに動き始める

今日は朝から雨降り。出かけるタイミングを図っていた。


天気予報でも11時頃には雨がやむので、窓の外を見ながらそろそろというタイミングでおそるおそる外に出てみた。玄関も雨に濡れており、使い慣れた折りたたみ傘を広げようとしたところ、前を歩いているおばさんが傘を差していないではないか!
これはよいタイミングということで、まずはクリーニング屋さんへ行き、スーツの上下6着、ネクタイ2本を受け取った。ネクタイはこれまでの汚れが嘘のようにきれいになっている。どのようにクリーニングしているのだろうか・・・

 

スーツを寮に運び、すぐに有楽町へ行く。お昼は外で食べたいと思い、有楽町にあるとんかつ屋さんへ行くこととした。このとんかつ屋さんは会社の同僚おすすめの店で前回行こうとしたら、人が多くて時間が足りないため断念。今回リベンジしようとしたら、開店していない!
残念ながら普通の定食屋さんに入った。ネギトロ丼を頼んだが、このネギトロがなかなかうまい。さすが店先の看板でインドマグロをうたっているということもある(のか?)

 

食後は有楽町ビックカメラへ。今度引っ越しをするのだが、寮から普通の部屋に入るということもあり、新たに家電を用意することになった。選択するのがめんどくさいため、だいたいの家電はレンタルサービスを使用するつもりである。
レンタルサービスの申し込みの際にアイロンとアイロン台も申し込みしていたが、実物を見て見たが自分で買ってみた方が良さそうだ。来週早速断ろう。

 

その後、八重洲ブックセンターへ本を買いに行った。能町みね子の「逃北」と宮地弘子の「デスマーチはなぜなくらないのか」を購入。本当は雨宮まみを購入する予定だったが文庫本がなく断念。売れていたのだろうか?

 

晩ご飯は、妻が送ってくれたサバをそのまま焼いたもの。あと角煮を準備。角煮は炊飯器で炊きあげる(?)のが良い。ぜひクックパッドで検索を!