心に刺さる

 月が変わり日経新聞の「私の履歴書」の新しい連載が始まった。今月は漫画家の里中満智子。少女漫画を読まないのでどのような漫画を書いていたのかわかっていないが、第一回目のストーリーの本質に関する考え方が心に刺さった。

 簡単に要約すると物語はストーリーが同じであるが大事なのは作者自身の考えをドラマに載せて表現すること。新聞を用いて訓練することで、自分の考え方を表現する大切さを学んだことが書かれている。

 私自身、これまでに本を大量に読んできたけれど、なかなかアウトプットができていなかった。これは仕事を進めるに当たり、時間をかけてイチからドキュメントを作成するのではなく、もとからあるものを流用することで作成コストを減らしてきた経験から来ている。

 この方式はインプットを大量に行うことで引き出しを増やしておき、アウトプットを作成する際に、元ネタを自分の引き出しから調べるだけでよくなる。そのため、インプットの方に重点を置けばよかった。

 この方法は仕事を進めて行く方法としては合っているけれど、これからの人生の目標とは少し違ってくる。いつか、どこかで自分の考え方、表現が印刷物となって世に出ていくことを目標としている。

 これからは読んだものをもとに自分で解釈して、自分なりの考え方を表現していきたい。ハッとさせられる連載だった。

 

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