登山からのラーメン、温泉の気持ちよさ!

 友達夫妻、うちの夫婦の4名で800mの初心者向けの山に登ることが決まったのは先月の中旬だった。

 小学生の頃に町内会のイベントで行ってきたが、その時の記憶も曖昧で、山頂にいた記憶しかない。

 30年ぶりということで、1ヶ月前から靴やズボンを購入して、試し履きもしてきた。それだけではなく、2週間前からは近くの高低差がある遊歩道で練習もしてきた。

 当日の天気予報を見ると曇のち雨になっていて15時位から降り出しそうな状況だった。朝(5時!)に起きて家の外を見ると今にも振りそうな状態だったが、1時間程度離れているところだったので、とりあえず行ってみることにした。

 現地は霧があるけれど雨は降っていない。大丈夫と判断し山道に入っていった。山道自体は大学の頃、サークルで走ったことがありスイスイ歩くことができる。しばらく歩くと下に湖が見える。湖面の向こうは曇ってはいるけれど、遠くは雲が薄いようで明るい。このまま明るくなって欲しい。

 更に進んでいくと今度は平原が見える。開けた高原のようなところに薄茶色の枯れた笹が見渡す限り広がっている。

 この山は登り一辺倒ではなく、上がったり下がったりを繰り返して登っていく。カルデラの縁を歩くような感じだが、ビールの王冠のように波々している。

 下る部分もあるけれど、上がるところは本格的な急斜面があり、かなり汗だくになった。

 2時間ほど歩き、行程の3分の2くらいまで行ったところで雨が降ってきた。かっぱを着て我慢すれば歩けない程ではないが、あまり無理するのも良くないということで引き返すことにした。

 引き返して歩いて行くとすぐに雨がやんでしまった。やっぱり登るかどうか悩んだけれどもうだいぶ戻ってきたので、そのまま帰ってきた。

 駐車場に戻る頃にはお昼でかなり腹も減っていたこともあり、近くのラーメン屋に行った。

 体がだいぶ冷えていたようで、すごく美味しかった。その後の温泉も気持ちよく入ることができ、だいぶ汗が流れてすっきりすることができた。登山の楽しさよりもその後のラーメン、温泉が良かった。

 ラーメンを食べるころに降り始めた雨が、温泉に入る頃に土砂降りになった。やはりあの時点で引き返した判断は間違っていなかった。